カーエアコンから臭いが発生
2023.06.30
車のエアコンの構造と臭い発生のメカニズム
車のエアコンは、長く使っているとカビや細菌が繁殖し、臭いが発生することがあります。
では、なぜエアコンから臭いが発生するのでしょうか?
まずはエアコンの構造から
エアコンの主な構成部品は、コンプレッサー、コンデンサー、エキスパンションバルブ、エバポレーター、ブロアファンです。コンプレッサーは、エンジンの力で(EV車は電気モーターで)冷媒ガス(エアコンガス)を圧縮する事で高温高圧の状態にします。コンデンサーは、一般的にラジエーターの前に設置されていて、走行風や冷却ファンによって、冷媒ガスを冷却し液体にします。エキスパンションバルブは、液体になった冷媒ガスを、霧吹きのようにエバポレーター配管内に噴射する事で、液体化した冷媒ガスを膨張気化させ気体のガスに戻します。いわゆる気化熱を利用する事で(病院で注射する際にアルコール消毒した時に冷たく感じるように、液体が気体に変わる際に周りの熱を奪うという原理)エバポレーターが冷たくなります。そしてエバポレーターについているアルミフィンの間にブロアファンによって風を作り、空気を通すことで、エアコンから涼しい風が吹き出します。
カーエアコンから臭いが発生するメカニズム
ココで問題なのがエバポレーター。エバポレーターはダッシュボードの裏奥に設置されています。エバポレーターの表面は低温なので、空気中の水分が結露して水滴になります。コップに冷たい飲み物を入れておくと周りに水滴が付くのと同じ状態です。この作用により、カーエアコンは車内の除湿を行うといった機能も持っています。この水滴は排水管から車外に排出されますが(エアコンをかけた車のエンジンの下周辺に水が出来るのはこのためです)エバポレーターのアルミフィンはとても細かく、間に発生した水滴は表面張力もありエンジンを切った後も湿った状態になります。そして、車内、及び車外から取り込んだ空気と共に入り込んだ様々な汚れと共に付着します。
この水滴と汚れがカビや細菌の温床になります。カビや雑菌は、汚れを餌にして成長する事でニオイを発生し、この臭気とカビの胞子や雑菌がエアコンの風に乗って車内に流れ込むことが、エアコンから臭いが発生する原因となります
カーエアコン臭の影響と問題意識
カーエアコンから臭いが発生すると、快適な車内とは言えなくなり、折角のドライブも台無しになりますよね。家族からのクレームや、ドライブデートだった時には貴方の印象にも良くありません。初対面の印象をダウンさせる要因、1位は「不快なニオイ」といった調査結果も・・・(ニオイと印象 資生堂)意外と毎日使っているマイカーの、ニオイに気付いていないのは自分だけって事も多々あるようです。
また、カビや細菌はアレルギーの原因にもなります。
カーエアコンの洗浄の重要性と手順
このニオイを落とす。又は発生させないためには定期的なカーエアコンの洗浄が唯一の方法になります。カーエアコンの洗浄とは、エバポレーターに専用の洗浄剤を噴射して、カビや細菌を除去する作業です。洗浄剤は、エバポレーターの表面だけでなく、アルミフィンの奥まで浸透させた上で、洗浄剤と共に洗い流し、汚れを落とす必要があります。洗浄後は、清潔な空気が室内に送られます。
カーエアコンの洗浄方法と注意点
カーエアコンの洗浄は、市販されているスプレーを使った簡易洗浄ならば、自分で行うこともできますが、やはり簡易的なものであり、成分は消臭剤、芳香剤です。エバポレーターに付着したカビや汚れを落とす事は不可能です。また、薬剤をエバポレータの表目に吹き付ける事は出来ても、アルミフィンの奥まで浸透させ、更にその薬剤を洗い流す事は出来ません。
さらにスプレー洗浄剤を使うときは安全性にも注意しなければなりません、人体に有害な薬品が使われている商品も有るようです。(施工時に吸い込まないように、また施工後はドアを開け十分な換気をするようにとの注意書きが有る商品もあります)
カーエアコン(エバポレーター)洗浄なら「空気の洗車屋さん」にお任せ
カーエアコンから発生するニオイを予防し、爽やかで清潔な空気の車内にするには、やはり、カーエアコン洗浄のプロ「空気の洗車屋さん」にお任せ下さい。専用の工具を使い、効果的にシッカリと洗浄します。