中古車で購入された、スカイラインです。
綺麗な外装を保った車両ですが、車内、特にエアコンからのニオイには独特なものが有りました。他人臭?に薬品臭が混ざったと言いますか・・・
整備記録簿には、車検のたびに「エバポレーター洗浄」という記録があるそうですので、前オーナーも気にはされていたのでしょうか? しかしエアコンから漂う薬品臭の原因は恐らくは、繰り返し行われた「エバポレーター洗浄」が原因と想像します。実際のところ、一般的に言われる「エバポレーター洗浄」はエアコンの吸入口からスプレーで薬剤を吸い込ませる施工で、洗浄というよりは薬剤でニオイを抑える物と思っています
やはり以前の薬剤で大変な事に
まずは内部の確認ですが、ブロアファン(エアコンの風を作る部分)を外してみると
こちら、ブロアファンが収まっていた部分です。真ん中の丸い所にファンが入っているんですが、取り外した部分の内壁に薬剤が飛び散り固まってしまっている状態がお分かりいただけるかと思います
そして取り外したブロアファンの状態は
羽部分に汚れが付着し、さらに薬剤がコーティングしているように固まっていました・・・
樹脂に染付いたようにガッチリと固まっています。残念ながら、もう中々落ちない汚れとなってしまっています
相当に頑固な塊となっていた汚れでしたが、何とかココまで綺麗になりました
エバポレーターはさらに汚れが溜まっていました
そして、ここからが本題のエバポレーター(熱交換器)ですが、確認するとこんな状態
画像では分かり難いかもしれませんが、フィンの間にはヤニや、カビで全体が汚れています。表面は蜘蛛の巣上の埃が覆っています。
このフィンの間を通過した空気がエアコンの風となって吹き出していた訳です・・・想像するだけでも、「かなりヤバい」状態ですよね?
これを頑張って洗い流していきます
洗い流して出てくる排水が綺麗になるまで繰り返し洗った結果、コレだけの水で洗い流す結果となりました。最初に出て来た排水と、最終的な濯ぎの排水を比べれば一目瞭然ですよね?しつこい汚れでしたが、頑張らせて頂きました!
洗浄後のエアコンから出てくる風は全く別物です
洗浄後、エアコンには防カビコーティングを施工し完了となります。
施工完了後のエアコンからの風は、全くの別物になりました。気になるニオイは無くなり、さらに風の強さも全く違います!
夏になると毎年のように「例年にない暑さ」と言われる昨今ですが、これなら気持ちよくドライブが楽しんで頂ける車内となりました